日本の平均寿命は男性約79、5歳、女性約86、3歳で世界的にも平均寿命の長い長寿の国だと認識されています。しかし「健康寿命」はどうでしょうか?
健康寿命とは「日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる期間」のこと。日本人の健康寿命が男性で約70、4歳、女性で約73、6歳ですので、平均寿命から健康寿命を引くと男性は約9年、女性は約12年も自立的な生活を送れない不健康な状態ということになるのです。そのため「寿命を伸ばす」だけでなく、いかに「健康に生活できる期間を伸ばすか」に関心が高まっています。
自立度の低下や寝たきり、つまり要支援、要介護状態は健康寿命を短くする最大の要因です。その主な要因のうち「運動器の障害」と「認知症」が4割を占める原因だということをご存知でしたか?
要介護や寝たきりは、本人だけでなく家族などにとっても大きな問題です。自分の力で暮らし続けるためにも、日頃からの生活習慣に気をつけて健康な脳と体を維持することが大切です。
運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態を「ロコモティブシンドローム(略称:ロコモ、和名:運動器症候群)」といいます。
ロコモティブ・シンドロームとは、体を動かす骨や関節、筋肉が、年とともにその機能が衰え、それによって暮らしの自立度が低下して、要介護や寝たきりになる危険性が高まることを言います。
自分の体をケアして、ロコモや脳の老化を予防し、自立した老後を送りましょう。
「イミダゾールジペプチド」は、渡り鳥やカツオやマグロといった回遊魚など、長時間にわたって運動する生物の骨格筋中に多く含まれています。例えば鳥むね肉には、牛肉や豚肉と比較して2~3倍も豊富に含まれています。